ケミカルピールングというと、一昔前に究極の白肌でテレビを賑わせた鈴木その子さんを思い出す方も多いでしょうか。美白の女王が実践しているという治療法で、一躍有名になりました。
まず、肌は下層で新しく生まれ、平均21 日間周期で上層部へと現れ、最終的に古い角質となって洗顔などで洗い落とされていきます。この繰り返す再生サイクルをターンオーバーといいます。
ケミカルピーリングでは、特殊な薬品やレーザーの力を使って、皮膚の上層部で固くなってしまった角質を徹底的に除去していきます。ターンオーバーを邪魔していた古い角質を強制的にリセットすることで、お肌の自己再生を促すのですね。
しわ治療より美白やしみ対策と認識されているケミカルピーリングですが、肌の代謝機能を正常に戻し、正しい量の水分を取り戻すことはしわ改善にも非常に効果的です。表情全体のアンチエイジング効果が期待できるのです。
ただ、本来は自然なターンオーバーを薬品などで人工的に促進するので、肌への負担は非常に大きい点には注意が必要。さらに術後のアフターケアが絶対に欠かせない施術です。
先ほど負担が大きいと紹介しましたが、基本的にお肌にもともとトラブルが出やすい方、刺激に弱い方、さらに外出の多い方にはオススメできないタイプのしわ治療です。
外出が多く、日光を浴びる機会の多い方にオススメできない理由は、このシワ治療が肌本来のバリア機能を失わせてしまうため。普段、角質が楯となって紫外線からのダメージを防いでいるわけですよね。
自然なターンオーバーでガード機能を保てればいいのですが、一気に表面の角質を除去してしまうケミカルピーリングでは、下の新しいお肌が充分なバリア機能を備えていません。
結果、ちょっとした紫外線ダメージが、以前より目立つシミという結果を呼ぶこともあるのです。簡単な外出でも、しっかりした日焼止めが必須となるので(できれば帽子などでも徹底ガード)普段からあまり日焼には頓着しないタイプですと、しわ改善のためのケミカルピーリングは、アフターケアが辛いことになるでしょう。
現在のケミカルピーリングは、肌への刺激が比較的少ないAHA(フルーツ酸など)を使用するケースが多いです。TCAという濃度の高いタイプの酸を使うハードピーリングは、1週間程のかさぶたが残る場合もあるため、重度のニキビの治療などではない限り、使うことは少ないようです。
一般的には低刺激の薬品を使い、2 週間に1回程度のペースで、10回ワンクールなど、ある程度の期間を使って肌のターンオーバーを正常化していきます。料金は一回5,000円〜10,000円程度が相場です。
1クールが終わった後も、長期にわたって効果を維持したい場合は、1ヶ月~2ヶ月おきなど定期的にピーリングを行うことが推奨されています。