一回で劇的なしわ改善を求めていると、一度は考えてしまうのが整形手術。しわ治療の整形手術で最もメジャーなものがフルフェイスリフトです。
フルフェイスリフトでは、メスを使った切開と縫合を行います。こめかみから耳の後ろや、後頭部の生え際に沿って顔を切開し、余計な皮膚や脂肪、たるんだ筋肉を切除、顔を一気に引きあげるという過激なものです。
確かにたるみやしわを一気に改善できますが、少し考えてみると、かなり極端な施術であることもわかります。
まず、麻酔は必須、施術の範囲によっては入院も必要なおおがかりな手術です。傷跡も残ります。
日帰り手術を謳っているクリニックも多いですが、それはミニリフトと呼ばれる手術です。こめかみ部分だけを切って、皮膚を引き上げるタイプで、効果の継続期間は短くなります。
今は全身麻酔を行うことも多いですが、リフティングは横になった体勢だと難しいそうで、なるべく局所麻酔がいいよう。ただ、局所麻酔だと手術中に我慢できないほどの痛みを感じる人も多いとのことです。
顔の広い部分に施術を施すトータルリフトといわれる技術では、術後の痛みのケアや感染の防止、顔全体を包帯で3~5日間ケアしておくことを考えると、1~2日の入院を勧めないクリニックのほうが怖いとさえ思えます。腫れが引くまでの期間も長く、1日~3日程はかなりの痛みがあります。縫合した場合は、約1週間後に抜糸を行います。
術後の日常生活も、最新の注意を払う必要があります。通常の外科手術なら、1週間、1ヶ月後、3ヶ月後まで傷跡と経過を確認するのが当たり前ですが、美容整形も外科手術の一種ですから、それくらい気をつけるのは当然でしょう。それだけの手術を行う覚悟がなく、フルフェイスリフトに手を出すのは非常に危険です。
フルフェイスリフトのしわ改善効果は、10~15歳程若返って見える程といわれます。顔の脂肪や筋肉の量、つき方などで結果は異なってくるので、カウンセリングなどで徹底的に確認しておく必要はありますが、効果は半永続的です。
手術後も肌は自然に老化をしていきます。つまり、新しいたるみ、しわは現れてきます。2度、3度と繰り返しての切開と縫合は非現実的なチョイスですので、事後のこともしっかり考えて選択を行うことが大切です。
皮膚を引き上げるだけのミニリフトは、数年で戻ってしまうケースもあるようです。まだ30~40歳代で、コラーゲン再生を促すことで自力での肌質改善を充分に見込める年齢ならば、しわ治療としてのフルフェイスリフトは、ちょっと性急すぎる選択のようにも感じられます。